能 橋弁慶
狂言 月見座頭
月が美しい秋の夜、一人の目の見えない男(座頭)が、来合わせた男と共に酒を酌み交わし夜長を楽しむ。やがて二人は名残を惜しみつつ別れる。その後又一人の男が来かかり言葉を掛けるが、その男は最前の男とは違い荒けない所業で、座頭を散々になぶりものにする。実はその男は別人を装った同じ男だった。
座頭:山本東次郎(人間国宝)、上京の男:山本則俊
創作能 雨ニモマケズ
宮澤賢治の世界感や精神と風土を、森山開次と津村禮次郎の両名が、現代に訴えるダンス作品として新創作。
左足を失った孤高のダンサー大前光市を迎えて展開する。
音楽は宮城県出身の新進作曲家・渋谷牧人。賢治作品には必須のチェロを現代チェリスト・多井智紀、和の空気感をもたらす全盲の箏奏者・澤村祐司と能管と篠笛をこなす田中義和のアンサンブルにより詩情豊かに奏でる。小金井薪能オリジナル作品として、本年制作される。
原作:宮澤賢治、振付演出:森山開次、監修:津村禮次郎
舞人:森山開次・大前光市 ・津村禮次郎、
音楽・作曲:渋谷牧人(宮城教育大学卒・作曲家・宝仙学園教師)、チェロ:多井智紀(東京芸術大学卒)、箏:澤村祐司(東京芸大大学院卒・全盲の箏奏者)、笛:田中義和(能管+篠笛奏者・元能楽笛方)、
衣装:藤崎コウイチ
鞍馬山で修行する牛若丸(沙那王)は夜な夜な京の五條の橋の上に現れ、武術の腕試しをする。弁慶は願い事があり五條の天神へ参詣に出かけ、二人は橋の上でばったりと出くわす。暫しの戦いの後、弁慶は降参し二人は主従の契約をなす。
武蔵坊弁慶:津村禮次郎、牛若丸:青山昂生、弁慶の従者:川口晃平、都の者:山本則秀・山本則重(狂言方)
笛:藤田貴寛、小鼓:幸正昭、大鼓:安福光雄
後見:奥川恒治、佐久間二郎
地謡:中所宜夫、鈴木啓吾、永島 充、坂真太郎、桑田貴志、吉留敬高、藤村 答、河井美紀